上町珈琲 創業の味 スペシャルブレンド
小売販売を始めてから50年以上が経ちました。
第一号のオリジナルブレンドの名前はスペシャルブレンド。
酸味の心地よい浅煎りのブレンド。
以来、スペシャルブレンドと言えばこの味・・・。
時代は移ってもずっと変わらないフルーティーな浅煎りのコーヒーは、
当店の味を代表するコーヒーとしてたくさんの方がファンになっていただきました。
最近になり、
コーヒーの流行にも合わせて、スペシャルブレンドの同じ配合で焙煎度の違うスペシャルブレンドショコラ(中煎り)、
スペシャルブレンドダーク(深煎り)が仲間入り。
そのせいか、お客様がわかりやすい名前で呼んでくれています。
スペシャルブレンドとは言わずに、
「”上町ブレンドの浅煎り”下さい」といった感じでです。
以前は酸味のあるコーヒーは酸っぱく感じて苦手意識のあった方も、
スペシャルブレンドを飲んだら、浅煎りコーヒーの思い込みが払拭された、
というお声もたくさん頂戴しています。
身体に優しく入っていくようなのど越しの良さと、絶妙な酸味のバランス。
毎日飲んでも飽きないのは、
惜しみなく手間ひまをかけた焙煎とブレンドだからこそです。
毎日飲みたくなるようなコーヒーに
【お求めやすさ】
たとえ美味しくても特別に感じるのではなく、
毎日飲むコーヒーとして無理のない価格設定。
【ブレンドの工夫】
人の味覚は日によって変わります。
昨日美味しく感じられたものが今日はすこし違う・・・。
そういうことはしばしば起こります。
身体の調子や精神的なものによっても私たちは味の感じ方が変わるからです。
ブレンドは個性の異なる4~5種の銘柄を選び、
さまざまな風味が織り合わされるように考えています。
毎日、気づきにくいくらいの微妙な差を感じてもらえるように。
毎日飲んでも飽きないコーヒーのための工夫の一つです。
原料を選ぶ上で大切にしていること
毎日の生活のお供になるコーヒー。
この味にずっと愛着を持ち続けてもらえるコーヒーを作り続けるためには、
・品質の妥協をしない。
・長く安定して扱えるお豆を使う。
この2点が重要だと考えています。
コーヒー豆(生豆)は国ごとに風味の個性があります。
それとは別に独自のグレードがあり、等級がしっかりと格付けされています。
最も高いグレードでいえば、
ブラジルであればNO.2
コロンビアはスプレモ
グアテマラだとSHB、
他の国ではAAA、エクストラファンシ―、グレード1、という様に。
上町珈琲では、最も等級の高いコーヒー豆を使い、
美味しいコーヒーで手ごろな価格であることをモットーにしています。
焙煎の手間を惜しまない
原料選びは前段階、
次の工程、焙煎ではさらに味わいのあるコーヒーになるよう手間を惜しみません。
ここですべてを公開できませんが、
ブレンドのベースはブラジル産、コロンビア産など、仮に5種類の銘柄を使うとしましょう。
5種類別に焙煎してからブレンドする(アフターミックス)のですが、焙煎は7回行います。
1種類のお豆に対し2種類(例えば浅煎りと中煎り)の焙煎豆を仕上げるのです。
当然、焙煎の作業が多くなります。
それでも理由があってのこと、こうやって上町ブレンドの味を出しています。
スペシャルブレンドは店内のコーヒーで一番価格が低いですが、
一番手間ひまをかけていると言えます。
ブレンドの配合を追求する
風味の違いがある数種の国のお豆。
ブレンドすることで個性がぶつかりあって台無しになることも、ブレンドの難しさでもあります。
ブレンドは足し算ではないからです。
合わせることでそれぞれの良さが加味されていけばいいのですが、
残念ながらコーヒーはそう単純なものではありません。
綺麗な色の絵の具が混ざりあった結果、どうしようもない色になることもある。
そんなたとえもわかりやすいかもしれません。
下手をするとつまらない味になってしまう危険な要素を秘めたブレンド作業ですが、
うまくブレンドが仕上がると、単一銘柄では絶対に表現のできない素晴らしいコーヒーになります。
こうして作られたのが上町珈琲オリジナルブレンドです
妥協をせず、工夫と労を惜しまず、
長い期間を経て生まれた最高のブレンドコーヒーはどこにもないお店の顔です。
「美味しい」の言葉を聞きたくて日々同じ作業の繰り返し。
変わらない安定した味を守っていくために、変わっていく環境をどう調整していくか、
日々変化と向き合う連続です。
「もう他のコーヒーは飲めなくて!」
そういっていただけるコーヒーの一つ、
上町ブレンド浅煎りコーヒーです。