コーヒー豆を挽く時間

コーヒーのお豆を粉にする道具を「ミル」と言います。
電気で動くタイプを電動ミルに対して、手でハンドルを回して挽くタイプは手動ミル、手挽きミルと呼んでいます。

”手挽き”という響きの方がなんとなく好きです。

お店で豆のままでご購入される方は、その醍醐味は良くご存じだと思います。
ゴリゴリと豆を挽く時からコーヒーの香りを楽しむことができるから・・・。
手に伝わる感覚もいいですし、コーヒーを飲むまでに3度も香りを楽しめるんですから。
その3つは、
【1つ目の香り】豆を挽く香り
【2つ目の香り】コーヒーを淹れる時の香り
【3つ目の香り】コーヒーを飲むときの香り
贅沢で至福の時間ですね。


以前、ドームミルについて質問されたことがありました。
どうしてドームミルと呼ぶのか。

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楽天市場で購入できます。

ドームミルはカリタ社の製品。長く愛されるコンパクトミルでロングセラー商品になっています。

お豆を入れる所が丸くドーム状の蓋になっているからドームミルと名付けられたのでしょう。

そういえば上町珈琲では蓋つきタイプのミルしか店頭に置いていないので、あまり名前を気にしたことがありませんでした。質問されて初めて気づくことってありまものです。
というよりも蓋がある方が良い面が多いのでおすすめしています。
もちろん蓋が無い物もあり、そちらはお豆を入れやすいと思います。

ドームミルなどの蓋つきミルのメリットを紹介します。

蓋つきの良い点 その①衛生的

まず、衛生面。
よくある本体が木製になっているミル。
これは洗うことができません。水で拭くというのも本当はしないほうがいいです。
中の刃がサビる原因となってしまうので、【水濡れ厳禁】となっています。

お手入れはミル専用のブラシで残った粉などをお掃除してほしいです。
使わない時に蓋が付いていないとホコリやゴミが入ったりしてしまいます。
そのため蓋が付いていないミルには布などをかぶせておくといいです。

蓋つきの良い点 その②豆が飛び出さない

豆を入れるのはドーム状のところが開くようになっていて、そこから入れます。
じつは、これは使った人にしかわからないのですが、
豆を挽いている時、特に残り数粒になっている時に蓋がないミルだと中の豆が飛び出してくることがあるのです。
ハンドルを回しているときに刃が豆にぶつかったタイミングで外に出るんでしょう。

それがけっこう勢いよくえ出る時もあるので、万が一顔に飛んできたらこわいですよね。

フランス製のプジョーミル こちらもドーム状

プジョー(フランス製)やザッセンハウス(ドイツ製)はアンティーク市場では大変人気があるほどですが、それらは50年以上前、100年というものもあります。状態の良いものはいまだに使えるというから驚きです。

手挽きミルにおいては、上町珈琲の実店舗は多くの種類のミルを置いています。
用途や予算に応じてご相談下さい。

実際に使うための良い製品かどうか見るポイントは、
【刃の材質】【ハンドルの回しやすさ】
この2点をチェックすると良いと思います。

手挽きミルを買ったものの、手が疲れて結局使わなくなってしまってインテリアと化している・・・
と言う方も良く聞きます。

お洒落なデザインの物は見ているだけでも飽きないですが、以前、旅行先で見つけた手挽きミルのポストカードはお気に入りです。多くはイタリアで作られていましたが、今はもう海外でも作られてはいないようです。

手挽きミルでコーヒーのある暮らしがより豊かになりますように。

この記事を書いた人

上町珈琲

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