コーヒーチェリーをまるごといただこう。カスカラで果皮の再利用。

カスカラティーの販売を始めました!

気軽に飲めるようにティーパックでの販売にしました。

カスカラティーはコーヒーの果肉と果皮を乾燥させたお茶のこと。
乾燥させたものをカスカラと呼びます。スペイン語で「籾殻(もみがら)」という意味です。

コーヒーにはクロロゲン酸(コーヒーに含まれるポリフェノール)という抗酸化物質が豊富に含まれていますが、
カスカラにさらに多く、近年栄養・美容効果の高いスーパーフード、スーパーフルーツのひとつとして世界で注目されるようになっています。

このカスカラ、コーヒーを育てている現地の農家さんの自家消費されることがほとんどです。日常的に飲む生産国がありイェーメンでは”キシル”といってショウガやシナモンの香辛料を入れて作るあたたかい飲み物があります。コーヒーの始まりはエチオピアやイェーメンですが果肉や皮を煮だして飲む歴史は焙煎したコーヒーを飲むよりもっと古いんだとか。

●飲む側にとって嬉しいこと●
・抗酸化物質や食物繊維、鉄分が豊富
・コーヒーよりも低カフェイン
・無添加

アンチエイジングに関心が強い方の美容ドリンクとして、ハーブティー感覚で飲む人が増えています。

カスカラティーはどんな味?

カスカラティーはローズヒップティーやハイビスカスティーに似ています。フルーティーな香りとほんのり甘酸っぱい。
品質の良いコーヒーの果実は糖度が高く摘みたてをかじると強い甘みを感じます。

コーヒーの味はしないのでコーヒーが苦手な方も飲めます。

あたたかくして飲むのも冷たくして飲むのもお好みですが、甘さを感じすぎる方はアイスにして飲む方がすっきりとして美味しいかもしれません。

カスカラティーを飲むことで生産地の環境を守ることにも繋がってほしいと思っています。

カスカラは廃棄されている

カラダにも良く、コーヒーの恩恵が受けられる果皮ですが、じつはコーヒー生産の現場ではコーヒーの果肉と果皮は廃棄されているんです。
種を取り出した後は不要になるので、大量に捨てられたままになり川に流れて水質を汚し環境汚染につながっています。
これが問題となっています。

熟したコーヒーの実は甘く、コーヒーチェリーと呼ばれるわりには果肉部分がほとんどないので食べることがありません。
サクランボのように実を食べられたらいいんですが。

この果皮を捨てずにお茶にしたものを私達が飲むことによって、コーヒーをまるごといただきゴミも減る。
このようにアップサイクル商品として新しい役目を与えられれば廃棄せずに済みます。

●作る側にとって嬉しいこと●
・小規模珈琲農家が新たな収入源を確保
・廃棄物の有効活用で、水源汚染の原因を排除

コーヒーを育てていない私達は、コーヒー豆を取り出した後に干して乾燥させればいいだけだと考えがちですが、実際はカスカラを作るには手間や人件費がとてもかかります。管理も難しい。製品にする農園は少ないのが現状であったり限定的になってしまいます。

上町珈琲のカスカラティーは生産から輸出入・販売まで一貫管理しているグァテマラの小規模農園が集まるGOODCOFFEEFARMSが生産したもの。
ここで作る安心なおいしいカスカラで作ったカスカラティー。
この農園は自転車やビニールハウスを活用し、精製プロセス(コーヒーの実がコーヒー豆になるまでの工程)における電気・燃料の使用及び排水ゼロを目指したサスティナブルコーヒーを作っています。

深紅色に完熟した果実から取り出したコーヒー豆(種の部分)がいいコーヒーになるのと同じで、
カスカラも完熟した果皮とそうではないものでは味にも違いが出てくるのは当然ですよね。

この記事を書いた人

上町珈琲

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